ボール支配率を上げる為の味方のポジショニングと情報感知
今回はボール支配率を各段に上げる方法をご紹介します。
★はじめに
サッカーをする上で支配率を上げるということはチームがボールを持つ時間を増やすという事。ボールを持つ時間が増えるということは守備の時間を少なくするということ。
支配率はチーム戦術のレベルを上げる第一段階になります。
今回はどのようにボール支配率を上げるのか、ボールを持ち時間を増やし守備を少なくするのか、その方法をご紹介します。
今回は自チーム青4ー1ー4ー1
相手チーム赤4-4-2
のポジションを参考にします。
★支配率を上げる
【立つべきポジション】
一つ目は周りの選手が立つべきポジションです。
立っているポジションによっては相手を混乱させることもできますし、フリーになれることもできます。
まずはこのシーン
センターバックがボールを持った時の味方のポジショニング
⑤は左サイドに大きく幅をとる
・幅をとることによりハーフスペースを空ける事が出来る
・ピッチを広く使う事が出来る
④は右サイドに大きく幅をとる
・幅をとることによりハーフスペースを空ける事が出来る
・ピッチを広く使う事が出来る
・展開を考える
・⑥番のパスラインを作る事が出来る
⑩は左のハーフスペースにポジションをとる
・相手は誰が着くのか混乱する
・前を向けるポジション
⑥は相手の2列目と最前線のライン間に立つ
・相手は誰が着くのか混乱する
・前を向けるポジション
・展開を出来るポジション
・ゾーンを一つ進める事が出来る
②は右サイドのハーフスペースにポジションをとる
・相手は誰が着くのか混乱する
・ゾーンを一つ進める事が出来る
この時点で出来るパスラインは5つ足元にボールを入れる事ができます。
続いてこのシーン
サイドバックがボールを持った時の味方のポジショニング
③は左サイドに大きく幅をとる
・幅をとることによりハーフスペースを空ける事が出来る
・展開を考えたポジショニング
④は深さをとる
・フリーで前向きで動く事が出来る
・展開を考えたポジショニング
⑦は右のハーフスペースにポジションをとる
・ダイレクトプレーを考えたポジショニング
⑥は相手の2列目と最前線のライン間に立つ
・相手は誰が着くのか混乱する
・前を向けるポジション
・展開を出来るポジション
・クサビのパスを考えたポジショニング
⑩は中央にポジションをとる
・相手は誰が着くのか混乱する
・ラストパス、シュートを考えたポジショニング
この時点でも出来るパスラインは5つ足元にボールを入れる事ができます。
【速い判断と認知】
ボール回しをする上で一番重要なのは速い判断能力と認知能力になります。
受けてにフォーカスを当てます。
例えば中盤でボールを受けるとしましょう。
その時
どこから
どの向きで
どんな速さで
どれだけ
相手がよってくるのかを予測しておく事が重要となります。
・どこからからプレッシャーが来るのか
相手のプレッシャーのかけ方によってファーストタッチの位置を判断する
・どの向きで
プレッシャーの向きによって味方のどっちの足にボールを出すのかを判断する
プレーしたい方向を判断する
・どんな速さで
ターンするのか、ダイレクトで叩くのかを判断する
・どれだけの相手か
ボールを出すのか出さないのかを判断する
ボールを受ける上で情報を細かく頭に入れる事が重要になります。
大脳を速く回転させる運動も必要となるでしょう。
サッカーにおいて認知⇨判断⇨実行の流れが早い方がいいのは間違いない。
— イクサポ / Physical Adviser (@ikusapo_pt) 2020年2月18日
ただ、早いだけでは意味がない。
始めにした判断を途中で変更できず、実行してミスとなる場合もある。
これには前頭葉の『抑制』という働きが重要になる。
抑制が働くことで、実行する途中で瞬時に判断を変えることが出来る。
【大脳の働き】
— シエル (@JiKga6) 2020年1月4日
大脳は神経、感情を動かす重要な働きがあります。
・怒られる事に人一倍恐怖を感じる
・理解はしてるが体がついて行かない
・極度な心配性
あなたのチームにこのようなお子様はおられますか?
子供は大脳が活発に動き発達する時期。
向き合い方一つで成長が変わりますよ。
★まとめ
今回は支配率アップに必要な情報感知についてご説明しました。
サッカーをする上でなぜそのポジションをとっているのか、何のためにそこに立っているのかをはっきりさせましょう。
空間を操る事が出来ればスムーズにボールを運べる事ができます。